ご使用法と特徴
糸状はんだ(やに入り糸はんだ)ではんだ付けする場合、芯の部分に入っているフラックスは、糸はんだが溶解する際に(つまりフラックスがはんだ付けする部分に到達する前に)もう加熱されてしまいます。これとは反対にLöthonig®を使用する接合法では、フラックスは冷たい状態で接合部分に塗布されます。こて先で熱い液状はんだを付着すると、初めてフラックスが反応温度に加熱されます。そのため接合工程が最適にスタートできます。何故ならLöthonig®は接合前に活性力を失わないため、はんだ付け工程でその還元力をフルに発揮できるからです。資材を傷めません。
Löthonig®の並外れた反応速度だけでも資材にやさしいはんだ付けが確実です。特殊な場合(例えば非常に熱に弱い部品など)は、Löthonig®を充分塗布して、余分なフラックスが気化する際にもっと吸熱される様にします。そうすれば接合部分の熱破壊や劣化を防ぐことができます。
錫メッキ面や、真鍮・スチールなどのはんだ付け困難な金属をはんだ付けする際も、 Löthonig®を使用すれば、はんだとフラックスの量比(やに入り糸はんだの場合は硬直的)をその都度の要求に合わせて調整できます。
容器
Löthonig®はチューブ入りですので、密封しておけば無限に新鮮さを保てます。チューブは工具の役割も果し、適量のフラックスを接合箇所にきれいに塗布できます。おまけにはんだ付け作業を片手でできます。Löthonig®は電子部品を接合できる品質です。
Löthonig®は錫メッキ面、また鉛フリーのはんだを使った点状のはんだ付け(例えばSMD表面実装部品)用の無酸性のはんだ付けフラックスです。
Löthonig® は特に高融点はんだを使った接合に適しています。
はんだ融点:300℃まで * はんだこての最高温度:400℃(フラックスは燃焼せず*酸化しません。)